マルオおじさん!さいきんよく聞く「新NISA」って何なんですか?
新NISA制度はね、2014年から始まったNISA制度が、2024年から投資枠や選択の幅が改善される制度なんだけど、投資家の間では「神改定が行われた!」と、今お祭り騒ぎ状態なんだ。
??そもそもNISA制度って何ですか?
投資って、パチンコや競馬の「お金持ちがやってるバージョン」みたいなものでしょう?
僕たちには、まったく関係なさそうですね。
サラ忍くん、投資とギャンブルがいっしょになってるな…。
僕も投資を始める前はそうだったし、しょうがないか。
NISA制度は、お金持ちのための制度というより、これから日本人みんなが利用するようになる制度と思うよ。みんながスマホを持つようになったり、学校のタブレット授業が当たり前になったように、2024年はみんなが投資の口座を持つようになる大変革のスタート時期なんだ。
スマホ持つみたいにみんなが投資をするようになるなんて、マルオおじさんも大げさですね!
僕なんて貯金も全然ないし、これからバリバリ働こうって思っているんだから、そんな暇はないですよ!!
サラ忍くんは社会人1年目だもの、そうだよね!
キミは昔から頑張り屋だから、これからどんどん忙しくなると思う。
けど、投資がみんなの当たり前になるのは、けっして大げさな話しじゃないんだ。それは
- NISA制度を使い投資をするメリット、しないデメリットがあまりにも大きいこと
- 投資口座の開設がとても簡単になったこと
- 国の援助(新NISA制度)が過去最大なくらいに絶大なこと
- 情報がひろがるネット環境ができたこと
これらすべてが整ってきているんだ。
断言するよ、投資をする人が多数派になる社会は、もうすぐそこまで来ている。
サラ忍くんも新社会人だからこそ、早めにスタートをすれば、同期たちの一歩先を歩くことができるし、将来的に会社の社長や上司たちに一目置かれる存在になれると思うよ。
そうなんですね💦
社会人になってまだ3か月、本当にものすごく覚えることばかりなんです…。
けどたしかに投資の事を知ってるって、すこしカッコいいことかもしれませんね!世間も何かと新NISA!と騒がしいし、勉強のつもりでおじさんの話聞いてみようかな!
うん、NISAを知ることは、きっとサラ忍くんの将来にものすごい可能性を作ってくれると思うんだ。
僕自身も、もっと早く知りたかった!!という気持ちでいっぱいだから、できるだけわかりやすく説明するね。ここからは「なぜNISA制度をつかった投資が当たり前になっていくのか。」
を話していきたいけど、その前にまずは投資のことをしってみよう。
新NISA制度はなぜ大改革を起こすのか?まずは投資をするメリット・しないデメリットが大きすぎることを知ろう。
サラ忍くん、いきなり過酷な話しだけれど、これからサラ忍くんが資本主義の社会で生きていくうえで、まず世の中の残酷な真実を知っておく必要があると思う…。
何ですか、あらたまって!?
働き始めたばかりの新社会人に、変なこと言わないでくださいよ💦
怖がらせるような言い方をしてごめんね。
けど、知っているかどうかで、サラ忍くんの人生が大きく変わるから、ぜひ知っておいて。
僕たちが生きている資本主義世界は
「R(資本収益率)>G(経済成長率)」
という不等式で成り立っている世界なんだ。
ア~ルだいなるジ~??
とつぜん不等式?なんて入れないでください。
「R>G」ってどういうことですか?
わかりやすくいうと
資本を持っている人はますますお金持ちになり、労働だけの人はいつまでも裕福になれない。
そして、経済格差は現在すごいスピードで広がっている。
僕たちはこういう世界で生きているという現実を、まず知る必要があるんだ。
*R>Gとは
資本主義の富の格差は広がる一方です。
18世紀までさかのぼってデータ分析をした結果、R(資本収益率)は約5%なのに対し
G(経済成長率)は1~2%だったというデータがあります。
これは資本によって得られる富は、労働により得られる富よりも成長が早いということを表しております。
例えば、AさんとBさんが株式投資で、同じS&P500の投資信託を購入していたとするよ。
ただし、Aさんは100万円分の株。
Bさんは1億円分の株を保有しているという条件でね。
S&P500の直近10年の平均年利は10%程度だったから、今回は年利10%で10年保有し続けていたらどうなるのかをシュミレーションしてみよう。
S&P500インデックス投資 年利10%で10年運用の試算
年利10% | Aさん | Bさん | Aさん | Bさん | |
投資開始 | 1,000,000円 | 100,000,000円 | |||
1年目 | 1,100,000円 | 110,000,000円 | 6年目 | 1,771,561円 | 177,156,100円 |
2年目 | 1,210,000円 | 121,000,000円 | 7年目 | 1,948,717円 | 194,871,710円 |
3年目 | 1,331,000円 | 133,100,000円 | 8年目 | 2,143,589円 | 214,358,881円 |
4年目 | 1,464,100円 | 146,410,000円 | 9年目 | 2,357,948円 | 235,794,769円 |
5年目 | 1,610,510円 | 161,051,000円 | 10年目 | 2,593,742円 | 259,374,246円 |
AさんもBさんもやったことは同じ、株式にお金を入れて、あとは10年ほうっておいただけなんだけど、結果として
Aさんは+約159万円の利益
Bさんは+約1億5937万円の利益を得ている。
もともとあった二人の資産の差は9900万円からさらに、1億5700万円にも広がっているんだ。
結論だけ言うと、お金持ちのBさんは寝ているだけで1億5000万円以上も資産を増やしている。
寝ているだけで1億5000万円!?
なんかひどくないですか!?
(僕なんて一生懸命働いて、月15万円なのに!)
残酷だけど、これが真実なんだ。
株式投資は同じ銘柄ならば、利率は平等にかかってくる。だから大きな資本を投入している人の方が大きく富をつくることができるんだ。
この資本主義の世界は、資本家に資産が集まる世界だという事をまず理解したかい?
次に今度は今のAさんと、Cさんという方を比べてみよう。
Cさんは100万円を10年間、銀行に貯金していたとするよ。年利は0.001%で考えてみよう。
AさんはS&P500への投資、Cさんは銀行貯金で10年間ほうっておくとする。
すると結果は
Aさんは+約159万円の利益
Cさんは+100円の利益となる。
はぁ~、銀行に預けていると10年預けて増えるのは100円?…なんですね。
それに、さっきはAさんのことあまり気にならなかったけど、こうしてみるとAさんの+159万もなかなかすごいですね💦
そうだね、Bさんと比べた時は感じにくかったと思うけど、AさんもCさんと比べると資産を持つことにより、とても得をしていることがわかるね。
それではサラ忍くんに質問です。
サラ忍くんの一年後、このまま新社会人として生活したら、Aさん、Bさん、Cさんだと、キミは誰になっていると思う?
・・・・・・・・・・・・。
僕、Cさんになっています。
そうなんだよ。
これから社会人になって、1年、2年、3年…。
僕もそうだったけど、ほんとうに毎日覚えることも多いし忙しい💦
気が付けば10年たってしまい、「あ~あの時やっておけば!」なんてことはよくある話しだよ。
資産を持つことは1年では差を感じにくいかもしれないけれど、3年、5年、10年とたった時、とてつもなく大きな差になるんだ。
サラ忍くん
労働者でもあるが、資産家の顔も持つ。
まずは、この形からライフスタイルを作ることから始めよう。サラ忍くんにとって、社会人スタートの今だからこそ、やる価値がある取り組みと思うよ!
なるほど、たしかに資産家の一面もある人ってなんだかカッコいいですね!
おじさんのおかげで、僕もなんだか興味が持てましたよ!
けど、じっさいはそんな簡単ではないんでしょ?
それにNISAが何なのか、まだよくわかんないですよ?
そうだね!
今回はサラ忍くんにまずは資本主義の世界観を知ってもらおうと思って話してみたから、じっさいはもう少しいろいろと説明する必要がある。
だから今回覚えてほしいのは『僕たちが生きている資本主義の世界は、資本家側になる人間が勝つ世界』ということ。
NISAは、今回の話しでいうと『もっともNISAの恩恵を受けるのはAさん』という話になる。
そのことについては次回に説明をするね。
NISA制度はBさんにとってじゃなくて、Aさんにとって一番いい制度ということですか?
おじさん、それってどういう…。
ちょっと待って!
サラ忍くん、私にも話を聞かせて!
ああ、サラ忍ちゃん!突然どうしたの?
私も、新NISAには少し興味があるから、話を聞いてみたいの!
よろしくね‼
つづく
まったり一言
このたびは、『新NISAってなに?』を読んでくれてありがとうございました。
まずは資本主義の現実と思って執筆したのですが、NISAの話しにたどりつけずに終わってしまいましたので、下に金融庁のNISAの現行と新NISAの制度内容をのせ、丸投げしております。
新NISA制度の開始まであと半年、この制度は、今後の日本の生活スタイルだったりも変えていくほどの大きなポテンシャルを秘めた制度だと思います。
宝くじや競馬、パチンコのようなマイナスサムゲームでなく、参加した全員が利益を享受できるハッピーな仕組みなので、一緒に成長できればと思います。
ぜひ続きも読んでください。<(_ _)>
引用:金融庁(参考)現行制度
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